2021年01月29日

荒川豊蔵資料館(5)おしまい

金曜日 天気:雪
記録:スタッフC


今回、荒川豊蔵資料館を案内してくださったのは
可児市文化スポーツ部の 
郷土歴史館 郷土歴史係 主任主査 木村幸司さん
荒川豊蔵資料館 主任学芸員 加藤桂子さん

とても丁寧に紹介してくださいました。
ありがとうございます。


資料館は荒川豊蔵氏の居宅や陶房などの見学ができるのが魅力です(現在はコロナ禍の影響で外観のみとなっています)。
荒川豊蔵氏は当時の美濃焼の窯をこの地に作り、ここで暮らしました。点在する石碑や植えらた木々一つ一つに豊蔵氏の深い思いが込められています。
昭和に作られた400年前の仕事と情緒豊かな生活をぜひ見にいらしてください。


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荒川豊蔵氏の居宅
本人が気に入って江戸初期の建物を購入し移築した
元は茅葺き屋根


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志野の陶片が見つかった場所に置かれた「随縁」の銘のある石碑
居宅の寝室からはこの場所が見えるようになっている


資料館の今後のイベント
・ギャラリートーク
2月7日(日)、3月7日(日)13時30分〜(30分程度)
*分かりやすい展示解説があります。

・陶片発見記念企画「ご招待!旧荒川豊蔵邸での呈茶」
4月29日(木・祝)午前中に5回開催
(令和3年1月5日〜3月21日の期間中、荒川豊蔵資料館、可児郷土歴史館の2館に入館するともらえる応募券で応募した人の中から抽選。原則1組2名)
*年齢の条件もありますので、詳しくは資料館にお尋ねください。
posted by 織部学園高校生徒会 at 19:18| Comment(0) | 生徒会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月28日

コミカライズもお楽しみください

木曜日 天気:晴れ
記録:スタッフC

コミカライズが公開となりました!
https://mangacross.jp/

原作との違いも楽しんでくださいね!

多治見図書館さんがTwitterで
「やくならマグカップも全巻揃ってますよ」とアナウンスしてくださってました。
ありがとうございます。
原作もコミカライズもたっくさんある4コマも
どうぞよろしくお願いします!

土岐市図書館や瑞浪市民図書館にも揃えてもらっていますので
尋ねてみてください。
posted by 織部学園高校生徒会 at 16:00| Comment(0) | 生徒会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月27日

荒川豊蔵資料館(4)

水曜日 天気:晴れ
記録:スタッフC


荒川豊蔵氏は美濃焼を語る上で欠かせない人物と以前言いました。

そうなんです。
この人がいなければ「志野」が美濃で焼かれたものだとわからないままだったという大変な方なのです。まあ常識と言えば常識の有名なお話です。きっと志野を焼きたい姫ちゃんも、勉強したことでしょう。

荒川豊蔵が志野の陶片を見つけるきっかけをめっちゃはしょって書きます。
名古屋で魯山人と一緒に見た志野茶碗の高台にちょぴりついていた赤い土。これに気がつき瀬戸で焼かれたものじゃないんじゃないか?と思った豊蔵氏。この地大萱の古窯にたどりついて発掘調査。そこで見つけたのが志野の陶片!しかもそれは魯山人と見てたあの志野茶碗と同じ竹の子絵だった!というわけです。

くどいようですが、荒川豊蔵氏がいなかったら、今なお美濃は陶磁史の舞台から忘れ去られた存在だったかもしれないのです。

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荒川豊蔵氏本人が書き残したその時の様子(ちなみにメガネの方が魯山人)
下は訳文

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魯山人と「これは瀬戸ではないんじゃないの?」「いや、そうでしょ」「みてよこの高台の内側んとこについた土」「瀬戸じゃないっていうならどこなんだよ」「すぐにはわからないんだけど・・・違うと思うんだよ」なんてやりとりしてたのかと思うとそれもまた素敵です。その後気になって寝られなくなっちゃうし。
魯山人の方が10歳くらい年上なので、こんなラフじゃないと思いますが・・・勝手な脚色すみません。

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荒川豊蔵資料館には美濃焼の歴史が紐解かれるきっかけとなった
竹の子絵の陶片が展示されています。
posted by 織部学園高校生徒会 at 19:10| Comment(0) | 生徒会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする